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「夫と同じ墓に入りたくない」で女性専用墓地が人気

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先月に亡くなった脚本家の橋田寿賀子さんは、橋田さんの両親の眠る寺に納骨されたとのことです。生前、静岡県内にある「夫一族の墓には入らない」と明言していた橋田さんですが、死後に配偶者との縁戚関係を切りたいと考えている人が増えているとのことです。事情は様々でしょうがお墓の形も多様化してきている現在、昔のように必ず夫と同じ墓に入らなけばならないという考え方も変わってきているようです。そのようなニーズにあわせたお墓のサービスもいろいろとででてきています。ただその際にはトラブルにならないように事前にしっかりと準備してくことが大切です。

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そもそも夫と同じお墓に入らなくてもいいのか

家族である以上、夫と同じお墓に入るのは当たり前というイメージがありますが実際には、妻が夫(あるいは夫の実家)のお墓に入らなければならないという法律はありません。ただ慣習的に長男はお墓を継ぐものという認識があるのでなにも事前に準備していない場合には夫と同じ墓に入るのが一般的でしょう。
橋田さんも生前から1989年に死別した夫と同じ墓には入らないと明言しておりその理由として「姑から同じ墓には入れない」と宣言されていたからとしています。このように個々の事情で、夫と同じ墓に入らないということは法的には問題もなく本人の自由なのです。

夫と同じ墓に入らない具体的な方法は

夫と同じ墓に入らないとして実際にどような形があるのでしょうか。具体的には以下のようなものがあります。
・自分の実家のお墓に入る
・新たに自分のお墓を用意する
・手元供養をしてもらう
・散骨する
また、実際に夫と完全に墓を別にするのが気が引ける場合もあるかもしれません。そのときは遺骨をわけて別な場所に入れる「分骨」という方法もあります。遺骨を夫と同じ墓に入れる分と別な場所に入れるように分けるという考え方です。ただ別にお墓を作った場合、残された遺族はお墓を2つ管理することになりますのでどのような形のお墓にするかはよく考えておいたほうがいいでしょう。お墓は1つでも納骨する場所(カロート)を仕切る方法や樹木葬などといった方法もあります。

参考:かまさと霊園 樹木葬

自分のお墓のことは誰に頼むのか

実際に死んでしまってからは、自分でお墓を選ぶことはできません。夫の同じお墓に入りたくないという意思が明確で強くある場合は事前に準備しておかなくてはなりません。方法は、遺言書を残す、エンディングノートに記す、夫、子供などに頼んでおくなどがあります。遺言書では確実に自分の意思が遺族には伝わるでしょうがそこまでは…、という方はエンディングノートに記し夫や子供などに生前にきちんと話し合っておくのがいいのではないでしょうか。この問題は非常にデリケートなものですので単にお墓に入りたくないと申し出るのではなくじっくりと話し合い、相談する形をとることをおすすめします。これがもとで良好な関係が気まずくなったりすることがないようにしましょう。ただどうしても死後に夫と一緒に入ることがいやでモヤモヤとしているのなら生前にしっかりと決めておき気がかりのない毎日を過ごすことも大切かもしれません。

夫婦とお墓問題

以前では考えられなかった夫婦で別のお墓に入るという選択。お墓のかたちが多様化するこの時代だからこその悩みでもあります。この問題でお互いが納得できる形を見つけ残りの人生を有意義にすごすことができるよう、気になっている方は一度じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

ポイント

  • 夫と同じお墓に入らなくても問題はない
  • 夫と同じお墓に入らないようにするには準備をしておくことが必要
  • 生前にしっかりとお墓について考えておきましょう