樹木葬について
あるアンケートによりますとお墓の改葬の件数は10年間で1.6倍、年間約11万件にまで増えてきているということです。その要因として考えられるのが、子供がいない子供が結婚しないなどで将来のお墓の継承について不安を感じる方が増えているということ、核家族化の影響でお寺とのつきあいでああったり、お墓の維持管理について日常的に次の世代に継承することが難しい状況でお墓の継承を子供たちの負担にさせたくないということがあげられています。
そのような中で、お墓の改葬や新たにお墓を建てるという方に選ばれているもののひとつに樹木葬があります。最近耳にする樹木葬とはどういうものなのでしょうか。
樹木葬とは
樹木葬とは一般的な墓石ではなくサクラやツツジなどの樹木や花を墓標にして遺骨を埋葬する供養方法のことです。骨を自然に還す自然葬の1つであり環境に優しい供養ということで自然志向の方を中心に人気を集めています。従来の石のお墓のように基礎工事や採石など必要としないので費用が抑えられるのも特徴です。樹木葬は代々継承するものではなく一代限りで供養するので後継者やお墓の管理が心配という人にはおすすめかもしれません。また家族だけなく友人やペット一緒に弔ってもらえる墓地もあります。宗教や宗派も問いません。
樹木葬のメリットは
一般的なお墓を建てるより費用が抑えられる
樹木葬の全国的な相場は50万円程度と言われていますがもちろん地域や埋葬方法によって費用は変わります。例えば埋葬の方法が合祀に場合は費用は抑えられますが、名前を刻む銘鈑や石碑を添えたりすると多少費用がかかるかもしれません。また地価の影響で交通アクセスの良い場合などは高額になる可能性もあります。しかし、これは既存のお墓を建てる場合にもいえることですので墓石の購入や設置を必要としない分一般的なお墓をたてるよりも費用は抑えられる考えていいでしょう。
・後継ぎがいなくてもよい
代々受け継いで管理するという形のお墓ではないので跡継ぎがいなくても心配せずにすみます。樹木葬の運営者が管理と供養を行ってくれますので安心です。
・宗旨・宗派を問わない
宗旨・宗派を問わないので納骨の際も特定の週はに合せた決まりごとはありません。宗教者が立ち会わない納骨式もできますし法要を行わないケースもあるようです。ご家族の好きな方法で供養を行うことができます。
樹木葬のデメリットは
・合祀の場合は一度埋葬すると遺骨は取り出せない
樹木葬中でも費用を抑えられる合祀ですが、この場合他の方と同じ墓に眠ることになるので一度埋葬すると遺骨は取り出せません。後で遺骨を取り出したいと思うことがあると大変ですので注意が必要です。
・自分で管理することができない
樹木葬は自然の中で土に還るという自然志向の方には魅力的なメリットがある反面自然であるがゆえに草木が茂ったりお墓が荒れやすいというデメリットがあります。従来のお墓のようにお墓の掃除をしてお花をあげてというイメージを持って樹木葬を選択すると後悔する場合があるかもしれませんので、事前に確認をしておく必要があります。
・親族で異論がでる可能性がある
樹木葬は比較的新しい埋葬方法のため親族の方で異論を唱える方がいるかもしれません。その点は事前に話し合いをしておく必要があります
かまさと霊園の樹木葬
弊社の運営するかまさと霊園でも樹木葬があります。実際に樹木葬を利用されたお客様の声もご覧ください。
樹木葬は現代にあった埋葬方法のひとつといえるかもしれません。宗旨・宗派を問わず、後継者も不要という点では樹木葬は現代にあった埋葬方法のひとつといえるでしょう。気になる霊園がある場合はいろいろと問い合わせてみてはいかがでしょうか。