遺品供養とお焚き上げ
遺品整理では故人の愛用品や捨てるのに心が痛むものなどがでてきます。その際は「お焚き上げ」で焼却することによって遺族の精神的な負担が軽くなることがあると思います。今回はそんな「お焚き上げ」についてです。
お焚き上げとは
お焚き上げとは、大切なものを焼却し、感謝の気持ちをこめて天に返すための儀式と言われています。お正月の「どんど焼き」もお焚き上げの代表的なものといえるでしょう。「どんど焼き」は1月15日ごろに1年お世話になったお守りやお札、お正月飾りなどを寺院や神社に持ち寄って、一斉に燃やす行事です。
具体的な品物はこのほかにお正月に購入する絵馬や祈願のために購入したものがあげられます。また遺品供養としては葬儀の際に棺桶に一緒に入れられなかったものも遺品供養としてお焚き上げすることもあります。この際に注意したいことは故人のもので残しておきたいと思っていたものは処分せずに大切に保管したり使ったりすりるようにしましょう。愛用していたメガネや本、寝具、ぬいぐるみ、衣類などは故人の思い入れが強いものとされています。このようなものは名残惜しくて手放せないものもあるかもしれませんが、お焚ぎ上げをすることによって故人の冥福を祈ることになり、遺族は悲しみから抜け出すきっかけとなるかもしれません。
遺品供養のお焚き上げはどこに依頼するか
遺品供養をする前に遺品の整理はいつから始めるのでしょうか。一般的には49日の法要が終わってからとされていますが賃貸住宅など明け渡しの必要な場合は葬儀が終わってから遺品整理をすることになります。実際、遺品整理をはじめるとどこから手をつけたらよいか困ります。自分たちで処分できるものか業者に依頼しなければならないのか大まかに計画をたててその際の費用なども考えておかなければいけません。遺品をお焚き上げしてもらう場合はご自分が信仰している寺院や神社に持ち込むことになりますが、近くに信仰している神社やお寺がない場合は供養してくれる場所を探さなければなりません。
注意したいのは神棚や仏壇などを処分する場合で、魂抜きという法要を行い魂を抜いてから処分する必要があります。これを行わないと故人の魂をおさめたまま処分することになってしまいます。
遺品整理を自分で行うことが無理な場合は業者に依頼するというのも一つの方法です。その際は信頼できる業者に依頼するようにしましょう。遺族の思いに寄り添いモラルをもって整理を行う「遺品整理士」という資格もありますのでいろいろと調べてみることをおすすめします。
コロナ禍でお寺や神社にいけない
コロナ禍でなかなかお寺や神社にいけずに困っている方には新しいサービスもあるようです。ポスト投函または宅配便を利用し、簡単な手続きとわかりやすい料金で、歴史ある神社のお焚き上げ供養を利用できるサービスです。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.atpress.ne.jp/news/240631
ポイント
- お焚き上げとは、大切なものを焼却し、感謝の気持ちをこめて天に返すための儀式
- お焚き上げをしたいときはまずは自分の信仰している寺院や神社に問い合わせる
- コロナ禍でなかなかお寺や神社にいけずに困っている方には新しいサービスも